慢性蕁麻疹を治したい時、どんな食事を摂ったら良いのか。
どんな病気でもそうですが、これさえ食べたら治る!なんていうものはないですよね。
特に私のような慢性的な症状の場合は、これまでの食習慣や生活習慣、それらが長い時間積み重なってきたことによって出来上がってしまったもの。
慢性蕁麻疹が7年間続いてきたというなら、もしかしたら治るのにも、同じ時間が必要なのかもしれません。
だけど、近道はないのはわかってるけど、やっぱり、とにかく早く慢性蕁麻疹を治したい!
だったらやはり、今までの食習慣を見直すのが一番。
毎日食べるものによって、体は作られていくと言いますからね。
ということで、ここでは私がクリニックからアドバイスされた、慢性蕁麻疹を改善するための食事指導について書いています。
私がこれまでしてきた蕁麻疹が出るような食事
その前にまずは、私のこれまでの食の履歴について書いてみたいと思います。
昭和40年生まれの私。小さい頃からチョコレートなどをよく食べていましたね。
ペンシルチョコとか、パラソルチョコとか、小さなチューブに入って、チューッと吸ったら出てくるチョコレートなんていうのもありました。
小学校の遠足のお供には、マーブルチョコとか、アポロチョコ、ポッキー、サクマ式ドロップスなどなど。
(サクマ式ドロップス、懐かしいな。ハッカが出ると、また戻したりしてたっけ。)
なんて、だんだんノスタルジックな気分になってきてますが、まあこの時点で、既に砂糖まみれ。
真っ赤なウインナーとか、舌が赤や黄色に染まるようなお菓子とか、添加物いっぱい入ったようなものも、フツーに食べてましたもんね。
それが昭和の時代だったのです。
中学生頃になると、母と洋菓子作りにハマり出し、結構な頻度で作ってましたね。
ここでも、白砂糖多用です。
また、その頃買っていたベーキングパウダーには、アルミニウムとか入っていたかもしれません。
高校を経て短大に入ると、アルバイトは某ドーナツショップ。
休憩時間のまかない?は、廃棄寸前のドーナツを2個3個と食べたりして。
昔だから、まだトランス脂肪酸もしっかり含まれてたはず。
おまけに時間が経って酸化した油…。
そして、甘いモノ好きは、大人になっても変わらず。
お腹がすくと、甘い菓子パン(特に生クリーム系)が大好きでよく食べてたし、スーパーのプチスィーツなんかも最近までよく買って食べてました。
主婦になって毎日の食事を作る立場になっても、料理は作るものの、レトルトのソースなどを使って味付けしたりと、加工品を使うのも多かったかなと思います。
まあ、こんな感じのこれまでの食歴です。
若い頃はアレルギーなんて自分には無縁と思ってましたが、長男はアトピーになり、自分自身も消化力や免疫力などが落ちてくる中年になって、慢性蕁麻疹というアレルギー症状に悩まれることとなりました。
腸内環境が悪化し、体に溜まった悪いモノがだんだん処理(解毒)出来なくなり、コップの水があふれるように、症状が出てきたんだろうなと推測します。
これまで食べてきたものの影響はやっぱり大きいだろうなと感じている今日この頃です。

食事指導 ① 主食は玄米か雑穀米
さて、ここからが、クリニックからアドバイスされた食事指導の内容です。
血糖値を急激に上げないようにということで、ご飯も、出来るだけ白ご飯よりは、雑穀米か玄米を食べてもらたいとのことでした。
これまで普段は白ご飯で、時々雑穀ご飯というパターンが多かったのですが、今はご飯を炊くときには必ず雑穀を入れるようになりました。

いつも行くスーパーでこちらの雑穀、「十六穀ごはん」というのを買っているのですが、大きな黒豆も入っていて、食べ応えあります。

また、こちらのキヌアだけを混ぜて炊くことも。
夫がたまには白ご飯が食べたいと言うので、そういう時には雑穀を入れず、さりげなくこれだけ混ぜたりしています。
こちらのキヌア、粒がかなり細かいのと色が淡いので、見た目も食べたときの食感も白ご飯とほとんど変わりません。
それでいて、少しでも食物繊維やマグネシウム、鉄、ビタミンB1が摂れるというのは嬉しいですね。
玄米は、摂ると良いのだろうけど、自分ではうまく炊ける自信がないし、パサパサに炊いてしまうと、消化にも悪そうなので、最初からあきらめ、消化に良さそうなこちらの酵素玄米を買っています。

こちら、レンジで1分半温めるだけで、すっごく柔らかい玄米ご飯が食べられるんです。
酵素玄米ってこんなに美味しいの?って感激するほどでした。

かわしま屋さんというところの酵素玄米。
だけど、5袋セット買うと送料無料なんですが、なんせ単価が高い!
1食あたり360円ほどするので、毎日はとても…。
もったいぶりながらたま~に食べる感じです。
食事指導 ② 食後2時間経ったら補食を
補食も大事なポイント。
空腹時間が長くならないよう、食事と食事の間にちょこちょこ食べをすることです。
補食については、こちらの記事に書いてるので、良かったらご覧になって下さい。

食事指導 ③ グルテンフリー・カゼインフリー・シュガーフリー
グルテンフリー
小麦などに含まれるグルテンは、消化しづらく、腸内環境にとってよくないと言われています。
グルテンとは、パンやお菓子、パスタなど、フワフワやモチモチの食感を出すタンパク質のひとつ。
グルテニンとグリアジンという2種類のタンパク質が結合して出来たものです。
そのひとつグリアジンが小腸内でゾヌリンという物質を放出させ、それが小腸粘膜のタイトジャンクションと呼ばれるつなぎ目をゆるませ、穴が開きやすい状態にしてまうのだとか。
小腸に穴が開いた状態というのは、そこから、本来血液中に漏れてはいけない、大きな分子のタンパク質や細菌、有害物質などが出てしまうためにアレルギーなどの炎症が起こってしまうという、いわゆるリーキーガット(腸もれ)症候群の状態だということです。
それに加え、今の小麦は昔の小麦と比べ、ここ数十年の品種改良によって、グルテンや急激に血糖値を上げる糖質がかなり増えているとのこと。
海外産の小麦は、さらに農薬の問題などもあり、そういったことから、小麦アレルギーの人でなくても、出来るだけ小麦製品は頻回に摂らない方が良いと言われているのです。
でも、考えてみたら、私もこれまで小麦を食べなかった日がないというくらい、毎日のように食べていたと思います。
朝はトースト、昼は菓子パン、おやつにクッキー、夜はパスタなんていうと、これはかなり小麦の摂り過ぎですが、振り返ってみると、フツーにこんな日もあったように思います。
それだけでなく、カレーやシチューのルウ、餃子、加工品のハンバーグなどのつなぎにも小麦が入っているので、グルテンフリーをやれと言われると、正直かなり厳しいです。
だけど、グルテンフリーの食事指導が出てからは、私もいろいろと注意するようになりました。
例えば、パスタはグルテンフリーの麺を使うようになり、カレールウは、カルディに売っていた米粉カレールウを使ったり、シチューなどのとろみづけには片栗粉を使ったり。
また、これまで甘い菓子パンなどをおやつに食べていた代わりに、米粉の蒸しパンもよく作るようになりました。

私は小麦アレルギーではないので、完璧に除去するまでは出来てないですし、たまに家族で外食するときには、少し小麦が含まれるものを食べることもありますが、以前から比べると、かなりのグルテンフリーは実践しているかなと思います。
カゼインフリー
カゼインというのは、牛乳、チーズ、ヨーグルトなどに含まれるたんぱく質です。
消化されづらい高分子の状態で腸から血液中に入り、アレルギーなどの炎症を起こすと言われています。
なので、牛乳やチーズ、ヨーグルトも冷蔵庫から消えました。
だけど、とろけたチーズの乗ったピザが大好きだった私。
これも当分の間ご法度ですね。
美味しいものに限って、体に良くないとか言われるから、ホント困ったものです。
ちなみに、バターは、カゼインを取り除いた脂肪分だけになっているので、OKだそうです。
シュガーフリー
さらに追い打ちをかけるように、大好きだった砂糖系スィーツも、当分お預け。
しばらく前からマリトッツォが流行りましたが、あれ、食べ損ねました。
実は、クリニックで食事指導が出る以前から、生クリームはどうやら蕁麻疹に良くないだろうと自分でも実感していたので、生クリームのスィーツをやめていたのです。
好きな食べ物は?と聞かれたら、「生クリーム」と答えたくなるほど、昔から大の生クリーム好き。
あの生クリームが、大きな口を開けたパンにこれでもかというくらいたっぷりねじりこまれて、パンパンに詰まってる!
マリトッツォって、いかにも私が好きそうな、まさにこれぞスィーツの極み。
今や、一部のお洒落なパン屋さんだけでなく、その辺のスーパーでもマリトッツォが買えるというのに、1個も食べてない。
スーパーで見かけるたびに、「ああ、マリトッツォぉぉ~!」って、心の中で嘆き悲しんでいます。
ちなみに、白砂糖がダメなら、代わりに摂っていい甘味料は?というと、砂糖の代替えとして、GI値の低い(血糖値の上がりにくい)甘味料なら良しということで、
羅漢果、ココナッツシュガー、てんさいオリゴ糖、非加熱のはちみつを控えめに
と指示書に書いてありました。
クリニックで、「先生、玄米甘酒はいいんですか?」って聞いたら、「まあ、少しならね」ととりあえず許可が出たので、甘酒も冷蔵庫に常備してます。
食事指導 ④ 出来るだけ添加物のないものを
加工品などに添加物ってよく入ってますよね。
ひとつひとつは、体に害のない量で入っているのだと思いますが、添加物の入ったものばかり食べていると、やはり消化能力、解毒能力が追いつかず、何か不調を抱えている人にとっては、負担になるということなんでしょうね。
なので、これからは出来るだけ加工品を使わず、いちから作ります!
食事指導 ⑤ ま・ご・わ・や・さ・し・い
『ま・ご・わ・や・さ・し・い』って聞いたことありませんか?
ま = 豆類
ご = ごま、くるみ、ナッツなどの種実類
わ = わかめ、海苔などの海藻類
や = 野菜
さ = 魚類、エビ、貝類
し = しいたけなどのきのこ類
い = いも類
の頭文字を取ったもの。
体に良い食事ということで、よく推奨されていますね。
「先生、お肉は?」とすかさず聞いたら、「食べていいですよ。」とのこと。
良かった。一時期、お肉など動物性を食べないでいたら、ゲッソリ痩せたので。
やっぱりお肉からしか摂れない栄養素もあるので、いろいろ食事の制限がある中、食べていいと言うなら、お肉もしっかり食べたいものです。
以上、これらの食事指導をしっかり身に着けて、これから先の食習慣にしていきたいと固く誓う私なのでした。