栄養療法について

心身に不調がある場合の、控えたい食材まとめ

今、心や体に何か不調はありませんか?

巷には、アレを食べると良い、コレを食べると〇〇が治った!など、つい飛び付きたくなるような、健康に関する情報があふれてますよね。

だけど、足す方ばかりでなく、反対に、引いていきたいもの、つまりこういうのを食べないようにすると、不調が改善していくよ!といったもの、これまでのブログでもちょこちょこ書いてきたことですが、一度まとめてみたいと思います。

特に意識せず、毎日のように摂ってたわという方も、アレルギーなどを始め、何か体の不調や、精神的な不調があるなら、日々の食事の中で少しずつ気をつけていかれると、状況は変わってくるのではと思います。

私自身、これ、あんまり体に良くないだろうなと思いつつ、ずっと食べてきたもの、いろいろあります。

たとえ、今すぐそれによって症状は出なくても、体の中は、これまで食べてきたものの蓄積です。

もし、何か症状が出ているなら、それしばらくやめてみたら?っていうサインなのだと思います。

ふだんの食事、今一度見直してみてくださいね。

不調がある場合、控えたい食材の一覧です。

糖質の多い食材 (特に砂糖を含むもの)

砂糖は、天然のサトウキビから作られますが、白砂糖になった段階では、ミネラルがなくなっています。

少し入ってるって程度ならいいけど、甘いお菓子やケーキ、菓子パンなどには、大量の砂糖が含まれていますよね。

これらは、血糖値の乱高下を起こし、エネルギー代謝に必要なビタミンB群も過剰に消費してしまい、疲れやメンタル不調の原因にもなります。

そして、砂糖はお腹のカビの大好物。

お腹にカビが異常増殖し、腸内環境を確実に悪くすると言われています。

私も子供の頃から、甘いものが大好きでやめられず、その結果、腸内環境を悪くし、慢性蕁麻疹という症状が出ました。

特に、アトピーや何らかのアレルギーをお持ちの方にとって、砂糖はやめるべき食材の筆頭です。

小麦製品 (グルテンを含むもの)

小麦製品をやめるといいと言われていることは、栄養療法のクリニックに通う前から、本などを読んで、一応知識はありました。

でも、自分は小麦アレルギーではないから、別に制限する必要まではないんでない?というくらいに思っていました。

だって、小麦を制限しようとすると、今までしょっちゅう食べていたスイーツやパンや、ラーメンにパスタ、カレールウや揚げ物の衣まで、全部小麦でしょ?ムリだし。

って思ってたので。

だけどやっぱり、小麦アレルギーの人でなくても、小麦に含まれる『グルテン』というタンパク質が、すごく体に悪さをするんですね。

グルテンは、人のもつ消化酵素では、分解しづらいタンパク質。

そして、ちゃんと消化されないまま、腸粘膜から血液中に入ってしまうことで、炎症が起こってしまうと言われています。

腸粘膜に穴を開けてしまうという、いわゆるリーキーガット(腸もれ)ですね。

やっぱり小麦は、心身の不調があるなら、やめるべき食材のようです。

今は、グルテンフリーの食材もいろいろあります。

代替品探して、うまく使っていきましょう。

乳製品 (カゼインを含むもの)

乳製品についても、以前は私も牛乳やチーズ、そして大好きな生クリームなど、乳製品をひんぱんに摂っていました。

特に、乳糖不耐症ではなかったし、乳製品に対するアレルギーもなかったし…と思ってましたが、乳製品に含まれるカゼインもグルテンと同様、未消化で高分子のまま、腸内から血液中に入ってしまい、アレルギーなどの不調を起こしてしまうタンパク質。

消化しづらいので、腸に負担となるため、小麦と同じように、控えた方が良い食材なのです。

体に悪いとされる油

摂らない方が良いと言われる油は、トランス脂肪酸や、オメガ6と言われる大豆油やコーン油など。

揚げ物などの加工品によく使われているという、キャノーラ油やパーム油なども、控えた方がいい油です。

トランス脂肪酸は、植物油などから、マーガリンやショートニングを製造する際や、植物油を高温にして脱臭する過程で生じる脂肪酸の一種。

特に、このトランス脂肪酸は、体内で代謝されにくく、細胞膜を固くし、細胞の流動性を下げると言われています。

ちなみに、体に良い油として知られるのは、オメガ3と言われる油(亜麻仁油やシソ油、えごま油や魚などに多いDHA、EPAなど)ですね。

また、飽和脂肪酸である、ココナッツオイルやMCTオイル、グラスフェッドバターなどは、酸化しにくい油で、加熱にも向く油です。

油は体にとって必要なもの。

体に悪いと言われる油を控え、良い油を摂っていきたいですね。

アルコール・カフェイン

アルコールの飲み過ぎは、高血圧・高脂血症(脂質異常症)・高血糖や、肝機能障害など、多くの病気に関わってきます。

また、妊婦さんや授乳中の方も、胎児の発育障害を招くおそれや、授乳中の飲酒によって、母乳にアルコールが移行するため、乳児の健康に影響を及ぼすと言われています。

カフェインもまた、摂り過ぎによって交感神経過緊張となり、自律神経のバランスが乱れます。

コーヒーだけでなく、栄養ドリンクをよく飲まれる方も、注意が必要ですね。

大型魚 (水銀を含むもの)

良質なタンパク質やDHA、EPAなどのいい脂肪酸が摂れるお魚ですが、小さい魚を食べる大型魚の方に、水銀の蓄積が多いと言われています。

普通に食べる分には、それほど心配することはないとは思いますが、厚生労働省でも注意喚起があるように、妊婦さんは特に気をつけた方がいいですね。

「魚介類に含まれる水銀について」厚生労働省 

また、妊婦さんでなくても、何か心身に不調がある方は、既に体内に重金属の蓄積があり、それによって、不調の改善を妨げている場合が多いと言います。

少しでも体内への蓄積を避けたいので、大型魚をひんぱんに食べることは、控えるようにした方がいいと思います。

ちなみに、注意すべき大型魚とは、マグロ・メカジキ・キンメダイ・サメ・クジラなどです。

食品添加物

食品添加物は、多くの食材や加工品に使われていますが、危険度レベルが高いとされるものは、出来るだけ避けたいですね。

全部は書き切れませんが、例えば以下のような添加物。

亜硝酸ナトリウム・安息香酸Na・防カビ剤・合成甘味料(アスパルテーム、アセスルファムK、スクラロースなど)・亜硫酸塩・次亜塩素酸ナトリウム・リン酸塩・調味料(アミノ酸等)

有害物質は、出来るだけ体に入れたくないですし、今何かしらの不調を抱えている方には、既にそれら有害物質を排出する能力も落ちている場合が多いです。

なので、特に有害な食品添加物には気をつけたいところです。

食品添加物について、いろいろな本も出ていると思いますし、私も以前からひとつ本が欲しいなと思っていたのですが、たまたまnoteで見つけたのを紹介しますね。

“食の未来を本気で考える一般人”が本気で作った最強の添加物リスト

こちらは、noteで1500円で販売されているものなんですが、購入すると、『添加物辞典』というサイトにログインで入ることが出来ます。

それをお気に入りに入れて、スマホでも見れるようにしておくと、買い物の際にも、食品の裏の表示を見て気になった時に、すぐに調べられます。

食品添加物について、ものすごく詳しく書かれていて、すごく勉強になります。

以上、心身に不調がある場合の、控えたい食材をまとめてみました。

分子栄養学(栄養療法)では、食事指導としてよく言われていることばかりなのですが、根本的に不調を治したい、体質改善したいという方には、ぜひふだんの食事で意識して頂ければと思います。

もちろん、私もカンペキではないけれど、出来るだけ控えるべきものはこれからも引き続き控えていきたいと思っています。

何かしらの不調がある方、一緒に頑張っていきましょうね。