ゼラ活とは?なんの活動?
昨年から勉強している分子栄養学の講座の中で、初めてゼラ活という言葉を知りました。
「ゼラ」って何?と思われたかもしれませんが、ゼラ活のゼラは「ゼラチン」のこと。
ゼリーやプリンを作るときに使う、あのゼラチンです。
どうやらゼラチンって、毎日摂ると体にいいらしいのです。
ゼラチンについて
まずゼラチンとは何か?というところですが、
Wikipediaによると、動物の皮膚や骨、腱などの結合組織の主成分であるコラーゲンに、熱を加え抽出したもの、とあります。
ゼラチンとコラーゲンとの違い
コラーゲンですが、その構造は細長い分子が3本、らせん状により合わさっている状態。
これに熱を加えると、バラバラにほどけてしまい、その状態をゼラチンと言うのだそう。
つまり、ゼラチンとコラーゲンというのは、分子の構造が違うだけで、栄養(成分)的にはほぼ同じと考えていいようです。
そして、バラバラになった状態のゼラチンを今度は酵素分解して、より分子を小さくしたものがコラーゲンペプチドというもの。
一般的に売られている「コラーゲン」は、この「コラーゲンペプチド」のことを指していることが多いようです。
ゼラチンの栄養
ゼラチンの栄養ですが、やはりなんと言ってもタンパク質。
大さじ1杯のゼラチンで、約10gのタンパク質が摂れるのだそう。
そのタンパク質ですが、18種類のアミノ酸で構成されているというので、ならば、すべての必須アミノ酸を含んでいるのかと思いきや、必須アミノ酸のうち、トリプトファンだけが含まれてないんです。
そのため、アミノ酸スコアとしてはゼロということになってしまうらしく、栄養的にはちょっと偏りのあるアミノ酸組成であるということ。
なのでゼラチンは、タンパク質の豊富な、他の食品と一緒に摂るのがいいようです。
ちなみに、アミノ酸スコアについて説明すると…。
タンパク質の栄養価を示す指標。
人の体を構成するアミノ酸20種類のうち、体内で作り出せないアミノ酸9種類を『必須アミノ酸』と言うが、ある食品中に、必須アミノ酸がどれだけ満たされているのかを計算式によって算出したもの。
アミノ酸スコアが100に近いほど理想的と言われる。
9種類の必須アミノ酸の全てがバランス良く含まれているとアミノ酸スコアは高くなるが、どれかひとつでも低いアミノ酸があると、それに合わせたタンパク質しか生成出来ないということになり、アミノ酸スコアは低くなり、良質なタンパク質とは言えない。
ゼラチンの効果
しかし、必須アミノ酸のうちのひとつ(トリプトファン)がないにしろ、その他、ゼラチンに含まれる18種類ものアミノ酸の中では、グリシンというアミノ酸がダントツ多く含まれていて、それが全体の1/3を占めています。
そのグリシンが、肝機能にとてもいいそう。
胆汁酸の材料になったり、肝臓のはたらきである解毒や、アルコールの代謝などを促進してくれるようです。
その他のゼラチンの効果としては、血管や軟骨などを丈夫にしたり、お肌の調子を整えるなどと言われています。
(コラーゲンサプリのCMなどでもよく耳にしますよね。)

オススメのゼラチンは?
普通におやつとしてゼリーを作ったりするのなら、スーパーで普通に売られているものでいいと思うんですね。
だけど、何か体の不調があって、その不調を少しでも良くしたい目的でゼラチンを摂るのなら、やはりちょっと原材料にも注意した方がいいかなと思います。
ゼラチンの原材料は牛や豚などの動物なので、その牛や豚を育てるのに、どんなエサが使われているか(遺伝子組み換えでないか)、また抗生物質が使われていないかなどですね。
分子栄養学の講座の中では、フードケア社のゼラチンパウダーをお勧めされていたので、私もAmazonで買おうと思ったのですが、原材料についての詳細が載っていないようでしたので、結局、サプリメントなどの購入でよく利用しているiHerb(アイハーブ)のゼラチンを買うことにしました。

こちらのゼラチンは、
- グラスフェッド(牧草飼育)
- 遺伝子組み換え原材料無添加
- 牛の遺伝子組み換え用成長ホルモン無添加
などがちゃんと明記されていたので、安心して使えます。
ヘンな臭みもなく、サラサラとして溶けやすく、使用感はとってもいいです。

ただ、上に書いたフードケア社のゼラチンパウダーと比べると、お値段2倍以上!(単価での比較)
なので、腸内環境が良くなって慢性蕁麻疹が完治したら、続けてゼラ活するとしても、安いゼラチンに変えるかなと思います。(絶対…)
iHerbの紹介コードについて
上のゼラチンのリンクには、iHerbでお買い物をする際に割引になる、おトクな紹介コード(DDB6407)が含まれています。
リンク先からお買い物をすることで割引が適用されます。
iHerbでのお買い物・割引について、詳しくはこちら↓の記事をどうぞ。

私はまだ使ったことはないんですけど、分子栄養学の講座でお勧めされていたフードケア社のゼラチンも、合わせてリンク先を載せておきますね。
私も次回、こちらを買ってみたいと思います。
ゼラチンを使う際の注意点
さて、ゼラチンを使う際の注意点ですが、まず温度。
ゼラチンは60℃くらいで良く溶けると言われているので、グラグラボコボコ沸騰させないように。
寒天の場合はしっかり沸騰させますけどね。
そこが寒天との違いです。
それと、フルーツを入れたゼリーを作る場合は、キウイとかパイナップルなど南国系の果物は、タンパク質分酵素が多く含まれているので、なかなか固まりませんよね。
フルーツ入れるなら、みかんやイチゴなどにしましょうね。
以上が、おやつのゼリーを作る場合ですけど、健康目的での使用の場合は、とにかく何にでも、あったかい飲み物に入れて飲むのが一番手っ取り早いと思います。
その場合の1日の推奨量としては、5g~10gくらいがいいようです。
ちょっと測ってみたんですけど、小さじですりきり1杯にすると、4gでした。
(ティースプーン1杯もほぼ同量)
なのでそれを目安に、お茶やコーヒー、味噌汁やスープなどに、1日2回ほどサラッとティースプーンで入れてみられるといいんじゃないかと思います。
飲み物が冷めると、プルプルしてきますけどね。
私のゼラチンレシピ
レシピというほどではないのですが、私の場合、お茶や味噌汁などに入れて飲む他、小豆豆乳ゼリーを作ったりもしています。
以前、一時期ヴィーガン食をしていた頃、それまでたくさん食べていた甘いお菓子をやめたんですが、甘いお菓子に代わるおやつとして、小豆を入れた豆乳寒天を自分で作っていたんですね。
小豆も自分で煮るのですが、甘み(砂糖など)を入れず、少量の塩だけ入れて煮るという。
塩あんこですね。
その時の寒天を今はゼラチンに替え、ゼリーバージョンとして再び復活!
分量としては、
- 水 … 200ml
- ゼラチン … 大さじ2杯
(先に水にゼラチンを入れ少し煮溶かしてから豆乳を加えてます。) - 豆乳 … 400ml
- ゆで小豆 … お好みで (ゼラチンを溶かすところから入れてます。)
そうして作ったのがこちら。
小豆の部分が下に沈むので、冷ましている間にキレイな二層に仕上がります。
甘みが全くないので、あとから甘酒とか、てんさいオリゴ糖などを少しかけたりしています。

タッパーに流して固めるので、出来上がったときはこんな感じです。

実は最初、ゼラチンの分量がわからず(このゼラチン、すべて英語表記なので)、水と豆乳を合わせた分量600mlに対し、これくらいかな…と、まず大さじ2杯入れたんですね。
そして、粗熱を取るのにキッチンのテーブルで冷ましていたところ、なかなか固まらず。
ゼラチンの分量が足りなかったんだ…と思い、再度鍋に戻してプラス大さじ1杯のゼラチンを加えたんですね。
そうしたところ、なんとカッチカチに固いゼリーが出来てしまい、スプーンも刺さらないほど。
恐ろしい弾力のゼリーと格闘しながら、しばらく食べ続けましたけど。
よくよく考えたら、ゼラチンは冷蔵庫でちゃんと低温で冷やさないと、きちんと固まらないんですよね。
寒天で作った時は、常温でもしっかり固まったので、そのつもりでいてしまいました。
なので、やっぱりゼラチンは大さじ2杯で良かったんだ…と思い、次回からはその分量で作りました。
(ゆるめのプルプルした感じがお好きなら、もう少し少なくてもいいかも。お好みで加減してみてください。)
普通に国産のゼラチンなら、商品の裏などにゼラチンの分量が書かれてありますけどね。
まったく、外国の商品はこういう時困る。
ゼラ活について知りたい時のオススメ本
分子栄養学の講座で『ゼラ活』と言うワードを知り、自分でももっと知りたくなった私。
(ゼラ活に関する本って出てるのかな…。)と調べたら、ちゃんとあったので、早速買ってみました。

この本を書いたのは、お医者さんではなく、科学ジャーナリストの渡辺雄二さんという方。
自身がゼラチンで膝の痛みを取ることが出来たなどの体験から、ゼラチンによる健康効果について書かれています。
市販の高いコラーゲンサプリをわざわざ買わなくても、ゼラチンでOKといったことも書かれています。
その理由は、コラーゲンサプリに含まれる、体に良くない人工甘味料などの添加物を指摘していて、あるメーカーのコラーゲンなどは、名指しでおすすめしないとハッキリ書かれています。
コラーゲンサプリに限らず、人工甘味料は出来るだけ摂らない方がいいですもんね。
それと、市販のゼリーなども、ゼラチンで作られていると思いきや、ゼラチンではなく、ゲル化剤(増粘多糖類)で固められている場合があります。
なので、こういうのはまったくゼラ活にはならないので、商品の裏の表示をよく確認した方がいいと思います。
特に私のように腸内環境が良くない人は、添加物などにも注意しましょうね。
その点、ゼラチンは添加物は一切入っていないので安心して食べられます。
普段の食事に手軽に取り入れてみられるといいと思います。
※ゼラチンはタンパク質なので、まれにアレルギーを起こす方もいらっしゃいます。
充分注意してくださいね。