蕁麻疹になったことのある方なら、あの強い痒みが想像出来るかと思いますが、本当に本当に蕁麻疹って痒いですよね。
蚊に刺されて、ぷっくりとした腫れがひとつ出来ただけでも、「かゆ~い!」ってカキカキしちゃうと思いますが、あれが何十個も出来たような状態ですから。
私の場合、蕁麻疹が一番ひどく出ていたのは、慢性蕁麻疹の治験に参加していた頃と、その後治験薬の服用をやめたとき。
そして、栄養療法を始める前に自然療法的なクリニックにしばらく通い、抗アレルギー剤の飲み薬をやめたとき。
なので、期間で言うと、2020年10月頃~再び抗アレルギー薬を飲み始める今年(2021年)8月頃までが、蕁麻疹のモーレツな強い痒みとの闘いでしたね。
スミマセン、私の蕁麻疹の写真ですが、見た目にもいいモノではないので、小さく控えめに載せましたが、こんな感じの蕁麻疹がほぼ毎日、足や腕だけでなく、背中や首、胸やお腹など、ほとんど全身に出ていたのです。



慢性蕁麻疹の症状と処方された薬の履歴の記事でも書いたのですが、しまいには、皮膚を掻き壊したあげく、もはや「蕁麻疹」ではなく、数時間経っても消えない「湿疹」になってたときもあります。
本当に夜も眠れないような痒さでした。
湿疹にまでなったときには、さすがにステロイドが処方されて塗りたくってましたが、普通、蕁麻疹ではステロイドは処方されないですよね。

蕁麻疹の強い痒みにはどう対処すればいいのでしょうか?
まず、私のような慢性蕁麻疹でなく、急に蕁麻疹が出た場合、つまり急性蕁麻疹の場合には、すぐに医療機関を受診してくださいね。
アナフィラキシーショックなど緊急性が高い場合もありますので、場合によっては救急車を呼ぶことも必要かもしれません。
ここで書いているのは、私のように、じわじわと毎日のように蕁麻疹が出ているような、慢性蕁麻疹についての痒みの対処法です。
さて、その痒みの対処法、「掻かない」というのが一番いいのでしょうけど、なかなかそういうわけにはいきませんよね。
掻くと余計に痒みが増してしまうし、広範囲に広がってしまうという、悪循環におちいってしまいます。
ではどうしたらよいのか?
ちょっとタイトルを忘れてしまったのですが、その頃図書館で借りた皮膚科の先生が書かれた本では、蕁麻疹は患部を冷やすのが一番と書かれていました。
確かにそうですよね。
運動したり、お風呂に入ったりして体が温まって血流が良くなると、ムズムズと痒みが出てきて、赤みや腫れが出てくることが多いですから。
私も一番蕁麻疹がひどかったときには、お風呂に入っても、湯船に浸からないか、浸かってもすぐに上がっちゃいましたもん。
本当は、夏でもじっくりと湯船に浸かる方が健康には良いと言われてますが、とにかく痒みが出ないようにする方が優先でしたね。
あと、私の場合、夕方から夜にかけてより多く蕁麻疹が出てくる傾向があって、ひどい時は、夜ベッドに入ってからもしばらく痒くて寝られなかったり、あるいは夜中に痒みで目が覚めて、ボリボリと掻いてたり。
そんなこともしょっちゅうでした。
そんなときに皮膚科の先生の本を読んだので、痒いところを冷やすのがいいんだと、保冷剤を痒いところに当てて痒みをしずめようとしていました。
ただし、カチンコチンに冷えた保冷剤をベッドに持ち込むと、時間が経つうちに、保冷剤の周りの水滴がパジャマや布団についちゃってビチャビチャになってしまうので、薄手のタオルやハンカチにくるんだりするといいと思います。
ただ、寝ている間にくるんだタオルが外れてしまうので、私の場合、家にあった布でちょうど保冷剤が入る大きさの巾着袋を作って入れてました。

手縫いでチクチク塗っただけのカンタンな巾着袋。保冷剤がすっぽり入る大きさで。
生地は、ダブルガーゼやタオル地など、吸水性のある素材がいいですね。

全身あちこち痒いと、保冷剤ひとつでは対処しきれないんですが、冷やすとしばらくだけでも痒みがスッと引いた気がしますし、特に夏の暑いときには重宝しました。
あまりに冷たすぎるものを直接肌に当てると、かえって良くない場合もありますが、適度な厚さの布などが間に入ることで、ちょうど良いひんやり感になりますし、また同じ場所にずっと長く当てるのでなく、時々肌から外したり、当てる場所を変えたりするといいと思います。

あと、痒みを抑える方法として、市販の塗り薬を買っていたときもあります。
以前クリニックで処方されたことのあるレスタミンコーワクリームという塗り薬も、正直あまり効いた気がしなかったし、市販の薬ではどうだろう?ということで、ドラッグストアでロート製薬の「メンソレータム・ジンマート」という塗り薬を見つけて買ってみました。

「非ステロイド」と書いてあるので、まあ、気軽に使えるかなと。
使ってみた感じはというと、伸びもよく塗りやすいです。
抗炎症・冷感作用があるということで、塗ると確かに一瞬スッと冷やされる感覚はありました。
本家のメンソレータムほどではないけど、ちょっとそれに近いかな。
ただ、ぶぁーっとひどく盛り上がって出ているような蕁麻疹には、正直痒みを抑える効果は弱い気がしますが、それでも、塗らないよりかは赤みや痒みが引いていくのは早いかなという感じはしました。
以上、私の個人的な使用感でした。
蕁麻疹は、とにかくモーレツに痒いです。
だけど、ボリボリカキカキ掻いてしまうと、さらに広がって悪化してしまいます。
なるべく掻かずに、患部を冷やしたり、適度に塗り薬も使いながら、抑えていきましょうね。
そして、痒みを抑えることと並行して、腸内環境や自律神経を整える、必要な栄養素の摂取などの根本的な体質改善に取り組んでいくのがいいと思います。
※先にも書きましたが、急性蕁麻疹の場合は、すぐに医療機関を受診するようにしてくださいね。