アレルギーの人に多いと言われる腸内のカビとは?
アトピーや慢性蕁麻疹など、アレルギー持ちの人の場合、腸内環境が悪い状態になっていることが多いようです。
腸内環境が悪い状態とは、先日のブログにも書いたリーキーガット(腸もれ)もそうですし、お腹の中の腸内細菌も悪玉菌が優勢になっている上、カビも多く発生しているようなのです。

腸内に、善玉菌・悪玉菌がいるのは知ってるけど、お腹にカビってどういうこと!?って、最初は思いました。
なぜお腹の中に、カビが発生するんでしょうか?
腸内にカビが増える原因
『おなかのカビが病気の原因だった』
それによると、腸内にカビが生える原因としては
- 抗生物質の使い過ぎ
- 甘いもの(砂糖)の摂り過ぎ
- 遺伝子組み換え食品や食品添加物の摂り過ぎ
- カビが発生しやすい日本の住環境
などがあるそうです。
そう言われると、確かに自分にも結構当てはまっていて、私もお腹にカビを住まわせやすい環境だったんだなと思います。
腸内のカビを調べる検査-有機酸検査-
腸内にカビがいるかどうかは、どうやったらわかるんでしょうか?
おそらく、普通の内科などでは「あなたはお腹にカビがいますよ」とは指摘されないですし、お腹のカビを調べる検査もやってないと思うので、専門のクリニックに行く必要があると思います。
私も、慢性蕁麻疹で通い始めた栄養療法のクリニックで、初めてお腹にカビがいるかどうかの検査をしましょうと言われ、検査を受けました。
お腹にカビがいるかどうかの検査で、私も受けたのが有機酸検査です。
有機酸検査からわかること
この検査は、お腹にカビがいるかどうかだけでなく、たくさんの項目により、他にも以下のようなことが一緒に調べられます。
- 体内のエネルギーを作りだす能力
- ミトコンドリア機能
- 神経伝達物質をみての心の状態
- 脂肪の代謝機能
- ビタミンB群などの栄養素の充足
- 体内の解毒機能
- タンパク質の代謝能力
これらの機能がきちんと働いているかどうかが、数値からわかるようです。
有機酸検査ってどんなことするの?
ちなみに、この有機酸検査は、どんな検査なのかと言うと、自宅にキットを持ち帰り、家で小さなカップに尿を取り、一旦冷凍してから、ゆうパックで送ります。
ちなみに、カップを入れる保冷袋や郵送のための箱、ゆうパックの伝票も、ちゃんと宛先があらかじめ書かれた状態ですべてキットに含まれていて、至れり尽くせり。
ちなみに、ゆうパック送料は自分持ちです。(やっぱりね。)
送付先は国内ですが、それがそのあと海外のラボに送られるようで、そのため検査結果が出るまで約4週間かかります。
私の有機酸検査の結果は?
初めて有機酸検査を受けたのが、昨年(2021年)の6月。
そして、再び検査を受けたのが、先月(3月)でした。
約9か月経ってますね。
検査項目があまりに膨大なので、ひとつひとつの数値は書きませんが、クリニックの先生の解説によると、前回高かった腸内のカビや細菌(悪玉菌)については、かなり数値が低くなってる(良くなってる)項目が多かったとのこと。
逆に善玉菌と言われる項目の数値が少し上がっていて、これはSIBO(腸内に細菌が異常増殖することで起こる症状)で上昇しやすい数値だそう。
善玉菌があまり多過ぎても良くない、要はバランスが大切ということで、発酵食品など食べ過ぎていないか、もし普段の食事でお腹が張りやすいなら、発酵食品などは減らして…と言われました。
う~ん、以前は確かにお腹に良かれと思って、発酵食品やいわゆる高FODMAP食と言われるものもよく食べてたんですが、ここ最近はあまり摂ってなかったはずなのに、なんで上昇する?とちょっと疑問でしたが。
SIBOや高FODMAP食については、こちらの記事でも書いています。

でも他の項目では、ミトコンドリア機能をみる数値のところで、リーキーガットがあると高くなると言われる数値も下がってきてるし、脂肪の代謝機能をみる項目や、解毒の機能をみる項目も、軒並み平均値に入ってきていました。
ただ、ビタミンB群などの栄養素がまだ欠如が足りていないようで、引き続きサプリメントを摂っていく必要がありますね、とのこと。
先生の解説としては、だいたいこんなところでした。
腸内のカビ除菌始まる(8週間)
腸内のカビ除菌ってどんなことするの?
さて、実はこの有機酸検査を受ける少し前から、カビ除菌は始まっていました。
どんなことをするのかと言うと、まずはサプリメントの服用です。
カビ除菌のためのサプリメントが書かれた一覧表を先生から渡されました。
これまで飲んでいるマルチビタミンや亜鉛、消化酵素などのサプリメントに加え、さらに5種類ほどのカビ除菌のためのサプリメントが追加されました。
サプリメントは、自分で家に帰ってネット注文するものもあれば、個人でネット注文出来ないサプリメントもあり、こちらは帰りにクリニックで購入するという形でした。
カビ除菌のための食事の注意
お腹のカビ除菌をするための食事の注意というのがあります。
クリニックから渡された食事の注意書きや、上で紹介した『おなかのカビが病気の原因だった』の本でも、やはり同じようなことが書かれてあるので、ちょっとまとめてみました。
- 砂糖、精製糖質を含む食品・飲料など
- 小麦(グルテン)・乳製品(カゼイン)を含む食品
- きのこ・ドライフルーツ・ナッツなどカビを含む恐れのある食品
- 加工食品・加工肉
- 遺伝子組み換え食品・食品添加物
- 食物繊維の多い野菜・海藻・雑穀など
- 甘味料は羅漢果、または甜菜オリゴ糖などなら良い
- 抗菌作用のある食品(ココナッツオイル・MCTオイル・リンゴ酢・スパイス・ニンニク、ショウガ、シソ、パクチーなどの香味野菜)
カビの除菌中に出るダイオフ現象とは?
カビを除菌している最中に、様々な症状が出る場合があるようです。
それがダイオフ現象というものだそうです。
カンジダなどのカビが細胞の中に溜め込んでいた有害な物質や重金属などが、一気に体の外へ排出されることで起こる現象のこと。
腹痛や吐き気、下痢などのお腹の症状や、頭痛、めまい、疲労感、湿疹などお腹以外の症状が出ることもあるそう。
私はどうだったかと言うと、カビ除菌のためのサプリメントを飲み始めてすぐというわけではないですが、何日か経ったあと、じわじわとお腹の調子が…。
私の場合、腹痛や吐き気はなかったですが、朝のお通じがかなり下痢になってしまいました。
それが数日続いたあとは、元の快便に戻りましたが。
他の症状では、私の場合もともと蕁麻疹があるので、そちらを心配しましたが、特に目立った湿疹は出なかったですね。
なので、特に日常生活に支障をきたすほどのダイオフ現象は出ずに済みました。
このカビ除菌(サプリメントの服用)は、約8週間続けるそうで、その間は食事にも気をつけてくださいとのことでした。
白状すると、出来るだけこれまで通りグルテン・カゼイン・シュガーフリーは続けているし、加工品なども以前から比べると随分減ったんですが、時々外食なんかするときは食べちゃったりしてるし、完璧な食事制限とはいかないですね、なかなか。

腸内のカビ除菌のあと重金属デトックスへ
さて、4月の終わりにカビ除菌期間が終了するのですが、その頃には、ゴールデンウイークに突入。
ホント早いですね、日が経つの。
ゴールデンウィーク明けに、またクリニックに行くのですが、その時に今度は重金属デトックスのお話があるとのこと。
この記事を書いてる4月25日現在、まだ今も抗アレルギー薬のお薬は夜1錠だけ飲んでいるものの、ほとんど蕁麻疹自体は出ることがなく、痒みのない快適な毎日を過ごしています。
が、このお薬を飲まなくても、まったく蕁麻疹が出ないという状態にもっていくために、重金属のデトックスが最後のトドメとなればいいんですけどね。
また、今後の治療経過を報告していきたいと思います。