慢性蕁麻疹を治すための、血糖値のコントロール。
その対策として、食後2時間後から次の食事までの間、15分ごとに補食をするようにとの指示が出ました。
その補食メニューの筆頭に書かれていたのが、葛湯ドリンクを飲むというものでした。
これまで、葛湯なんてほとんど飲むことがなかったけど、最近はちょいちょい作っては飲むようになりました。
ここでは、カンタンに作れる葛湯ドリンクの作り方や、葛湯の効能などについて書いています。
葛湯とは?
昔からよく風邪のときには葛湯を飲むといいと言われてますよね。
葛は風邪の漢方薬として有名な『葛根湯』の原料にもなるくらいなので、「滋養食」として昔から使われてきたんですね。
同じとろみをつけるものとして、片栗粉がありますが、こちらは原料がユリ科のカタクリという植物の地下茎。
だけど、片栗粉と言いながら、実はジャガイモデンプンから作られているものも、結構出回っているようです。
同じように、葛粉もジャガイモデンプンやコーススターチが混ぜられているものもあるようですが、『本葛粉』と書かれているものは、ちゃんと葛粉だけで出来たものなので、滋養食として摂りたい場合には、本葛粉を選んだほうがいいですね。
私は、こちらの吉野本葛を購入しています。

伝統的な寒晒し製法でつくった本葛で、近畿・九州地方の山地で採取した葛根100%を、厳寒期に地下水を使い晒した、無漂白の本葛粉だそうです。
お近くのスーパーになければ、ネットでの購入が便利です。
葛湯の効能
葛粉の効能としては、やはり風邪のときによく使われるだけあって、体を温める作用や発汗・解熱の作用もあるようですね。
そして、デンプンですので、いわゆる複合炭水化物。
単純炭水化物といわれる砂糖系の食べ物よりも、血糖値の急上昇も抑えてくれ、消化吸収も良いんです。
なので、風邪のときだけでなく、お腹の調子が悪いときなんかにも、摂るといいですね。
葛には、イソフラボンなどのポリフェノールも含まれています。
イソフラボンと言えば、女性ホルモンのエストロゲンとよく似た作用があり、更年期障害や骨粗鬆症の予防などにも良いようです。
消化が良く、体を温める葛湯、赤ちゃんの離乳食や年配の方の介護食などにもすすめられます。
カンタンな葛湯ドリンクの作り方
通常は、お鍋で葛粉とお水を入れて、ぐつぐつとかき回しながら、とろみがつくまで加熱するという作り方ですが、お鍋をいちいち出したりって、面倒ですよね。
200~300mlくらいまでなら、マグカップで作れますので、カンタンですよ!
- 本葛粉 ー 大さじ1
- 葛粉を溶かす水 ー 少量(大さじ1~2程度)
- 熱湯 ー 200~300ml
- 葛粉のかたまりを壊すように、少量の水で練ってなめらかに溶く
- だし(スープスープ)など入れる場合は、この時一緒に混ぜておく
- 沸騰したお湯を注ぎ、半透明にとろみがつくまで混ぜる
- 塩などの味付けはお好みでどうぞ(ただし薄めにね)



- 必ず沸騰した熱いお湯でかき混ぜること! しっかり半透明にならないと、デンプンの消化が悪くなりますよ。
葛湯のアレンジ
「作り方」のところに出てきた『スープスープ』。↓これです。

「血糖値安定のための補食について」の記事にも書いてますが、これは無添加でかつお風味の粉末だしです。
グルタミン酸ナトリウムなどのいわゆる化学調味料が無添加というだけでなく、よく「化学調味料無添加」をうたいながらしれっと入ってる、酵母エキスやたんぱく加水分解物も、このスープスープでは無添加。
他にも、保存料や食塩、砂糖も無添加だそうです。
これを葛湯ドリンクに混ぜて、補食として摂ることを勧められています。
タンパク質は通常、消化吸収に時間がかかりますが、このスープスープは、タンパク質が分解されてアミノ酸になる前の段階である「ペプチド」の状態。
低分子になった状態なので、消化器官に負担をかけずに吸収出来るというものです。
なので、消化能力が落ちている方、病気の方のタンパク質補給にも良いと思います。
また、こういった「だし」ではなく、梅干しの皮や果肉を小さくちぎって、葛湯に混ぜたりもしています。
お腹の調子が悪いときにもおすすめです。
他には、葛湯にショウガをすって入れたり、はちみつや柚子、レモンの汁や輪切りにしたものなどを入れるのも、美味しそうですね。
補食としての摂り方としては、15分ごとのちびちび飲みを推奨しているので、マグカップで作った葛湯ドリンクは、熱いうちに保温ポットなんかに入れておくといいと思います。

冷めないであったかいのを飲むことが出来ますし、お仕事など、外出先にも持っていけます。
私のような、血糖値のコントロールのためということに限らず、これから寒い季節になるので、冬の温かいドリンクとして、葛湯を飲んでみませんか?
体もホカホカと温まりますよ。