栄養療法について

ミネラル&重金属検査を受けた結果

栄養療法のクリニックで最初に受けた検査のひとつ、ミネラル&重金属検査

この検査の結果がかなり悪く、結果を見て軽くショックを受けたのですが、今日はこのミネラル&重金属検査のことについて書いてみたいと思います。

体に必要なミネラルについて

現在、自然界において存在している元素は約90種類なんだそう。

そのうち人間の体は60種類以上の元素で成り立っていて、その中でも、酸素、炭素、水素、窒素という4つの元素が全体の96%を占めています。

そして残りの4%を占めているのが『ミネラル(無機質)』なのです。

たった4%だけど、このミネラルのバランスがちゃんと整っていないと、健康を保てないどころか、生命維持にも支障が出てしまうほど大切なんです。

そして、人の生命維持に必要不可欠なミネラルを『必須ミネラル』と言いますが、このうち主要ミネラルが7種類、微量ミネラルが9種類、合わせて16種類あります。

主要ミネラル

カルシウム・リン・カリウム・硫黄・塩素・ナトリウム・マグネシウム

微量ミネラル

鉄・亜鉛・銅・マンガン・ヨウ素・セレン・モリブデン・コバルト・クロム

先ほど、バランスが大切と書きましたが、不足しても良くないけど、過剰に摂っても過剰症となり、様々な障害があらわれてきてしまうんですね。

例えば、ナトリウムを摂り過ぎると、高血圧や動脈硬化などの原因になったり、またリンの摂り過ぎによってカルシウムの吸収を阻害したりといったことがあります。

体に溜まってはいけない重金属について

逆に今度は、同じ「ミネラル」と言っても、体にとって有害なミネラル、いわゆる『重金属』と言われるものもあります。

主な重金属

アルミニウム・銀・ヒ素・カドミウム・水銀・ニッケル・鉛・プラチナ・バリウム・ビスマス・タリウムなど

では、これら有害な重金属は、どこから体内に取り入れてしまうのか?

それは、土や水、排気ガスや、食べ物、農薬、化粧品、アクセサリーや鍋、食器など、本当に日常のあらゆるところから、知らないうちに取り込んでしまっているんですね。

例えば、アルミニウムですと、調理にアルミ鍋を使っていたり、アルミホイルを使ってホイル焼きなんて、日常的によくある光景ですよね。

私も今は、というかだいぶ前からアルミの鍋は使ってなくて、ステンレスですが、子どもの頃、つまり昭和の時代には、アルミの鍋はわが家でも使ってましたし、ホントどこの家庭でも使われてましたよね。

また、ベーキングパウダーにも、アルミニウムって入っているんですね。

最近では、「アルミニウムフリー」と書かれたベーキングパウダーもよく見かけますが、昔よく家でお菓子作りを母としていた頃、ベーキングパウダーをよく使ってたんですが、あれはおそらくアルミニウムフリーではなかったということですね。

また、水銀ニッケルなどは、歯の治療、つまり歯の詰め物にもよく使われているので、そこから重金属の曝露(影響)を受けている場合があります。

しかしながら、通常、私たちの体には解毒作用(デトックス)という機能が備わっているので、体の中にヘンなものを取り込んでしまっても、ちゃんと体の外に排出しているのですが、この解毒の機能が弱っていると、なかなか体の外に排出出来ずに、溜め込んでしまっているというわけです。

なので、私もおそらく重金属溜め込みの状態だろうな…と思いつつ受けた検査。

果たして、その結果は?

ミネラル&重金属検査とその結果

ミネラル&重金属検査を受けたのが、今年(2021年)6月21日。

この検査は、「オリゴスキャン」と言って、小さな器具を手のひらに光を当てるだけで、ほんの数分で必須ミネラルや参考ミネラル21種類、有害重金属15種類が測定出来るというもの。

なので、クリニックで診察している間に結果を印刷、ファイリングされてその場で結果が渡されました。

その結果がこちら。

なんと、体に必要なミネラルが、ほとんど不足…。

下の「ミネラルバランス」の箇所、「過剰」になっているものは少なく、「欠乏」の赤い線は、ビューッと伸びて「要注意100%」!

元素別にみると、中でも飛び抜けて不足しているのが、亜鉛と硫黄。

亜鉛の不足は、皮膚炎の症状も出るというので、やっぱり私の慢性蕁麻疹にも影響があるんだろうな。

また硫黄も、湿疹や皮膚炎に関わりがあるようなので、それもやっぱりという結果です。

そして、ドキドキの有害重金属はというと…。

あぎゃー!

アルミニウム、銀、ビスマス、カドミウム、水銀、ニッケル、鉛などが結構な高い値。

そして、総合的な解釈としては、体内の重金属の蓄積が多く、体も酸性に傾いている。

酵素、認知機能、組織修復機能、腸の消化能力、免疫システム、ホルモン、情緒感情の状態も許容範囲を超えて、要注意レベル。

抗酸化力も低く、老化の道まっしぐら!?

また、先ほどの硫黄が不足しているというのも、硫黄のはたらきが、有害金属の解毒ということからも納得。

私の場合、硫黄がかなり足りてないため、有害金属の解毒がきちんとなされていないということのようです。

…以上、なんともトホホな結果でした。

ミネラル・重金属に対するこれからの対応

さて、体に必要なミネラルはかなりの不足、そして体に有害な重金属はしっかり溜め込んでいた私。

ミネラル&重金属検査の結果を踏まえ、クリニックでは、どのような指導がされたのか?

まず、不足するミネラルについては、亜鉛をはじめ、他にもいろいろビタミン・ミネラルなどの医療用サプリメントが処方されたので、今、粛々とマジメに飲んでいるところです。

もちろん、食事にも気をつけて。

また、重金属については、もちろん解毒(デトックス)をしていかないといけないのですが、先生は、それよりもまず、自律神経のバランスや血糖値のコントロール、副腎疲労を治すことの方を優先しているようなので、今のところ、特に重金属のデトックスに関する治療は受けていません。

ただ、先にも書いたように、銀や水銀、ニッケルの数値が高いのは、過去に歯の治療でこれらの重金属(アマルガム)が使われている可能性があるとのことで、これは一度アマルガム除去専門の歯科医院に行って調べるようにと言われました。

私の歯、正直銀歯だらけだし、慢性蕁麻疹などアレルギー症状の原因のひとつに、アマルガムという歯の詰め物が関係している可能性があるというのは、しばらく前から本やネットで知識として持っていたし、自分でも一度調べた方がいいんじゃないかなという気はしていました。

この重金属の蓄積と歯の関連性については、こちらの記事で書いています。

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