プロフィールにも書いたとおり、栄養療法を始める前は、皮膚科に約7年間通い、飲み薬や、時々塗り薬も処方してもらっていました。
こちらの記事では、私が慢性蕁麻疹を発症してから栄養療法を始めるまでの間、どんな薬を処方されていたかについて書いています。
慢性蕁麻疹が出始めた頃 2014年~
自分のおくすり手帳を見てみると、2014年(平成26年)の秋から慢性蕁麻疹が出始めたようで、この頃から処方された薬のシールが手帳に貼られ始めています。

最初に処方された薬は、ザイザル 5mgと塗り薬のレスタミンコーワクリーム 1%(全身・かゆい時)でした。
作用と効果
https://www.qlife.jp/meds/rx18209.html
ヒスタミンH1受容体拮抗作用により、アレルギーによって引き起こされる症状を改善します。
通常、アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、湿疹・皮膚炎、痒疹、皮膚そう痒症の治療に用いられます。 (QLifeより)
作用と効果
https://www.qlife.jp/meds/rx14367.html
抗ヒスタミン作用により、発赤、膨疹、かゆみなどのアレルギー性皮膚症状を和らげます。
通常、じん麻疹、湿疹、小児ストロフルス、皮膚そう痒症、虫さされの治療に用いられます。 (QLifeより)
塗り薬のレスタミンコーワクリームは、最初に処方されてから、時々しか使用しておらず、ずっと冷蔵庫に入っていた記憶があります。
なので、これ以降、塗り薬はしばらくの間処方されませんでした。
飲み薬のザイザルの方は、2019年頃までずっと処方され、飲んでいました。
蕁麻疹って基本、数時間以内に痒みや腫れは消えていくので、塗り薬は熱心に使っていなかったようです。
多分、塗ったからと言ってすぐに痒みが引いてくれるわけではなく、結局痒いときはボリボリ掻いていたし、まだこの頃は、蚊に刺されたように部分的だったので、痒みのイライラもそんなにひどくはなかったんですね。
ただ、飲み薬の方はと言うと、飲み薬のザイザルではなかなか良くならなかったのか、2019年にはザイザルをやめて、その後1~2か月ごとに、飲み薬を変えてるんですね。
それがこちら。
作用と効果
https://www.qlife.jp/meds/rx36640.html
ヒスタミンH1受容体拮抗作用や各種ケミカルメディエーター遊離抑制作用などを有します。
通常、アレルギー性鼻炎・蕁麻疹、皮膚疾患(湿疹・皮膚炎・皮膚そう痒症・アトピー性皮膚炎)に伴うかゆみの治療に用いられます。 (QLifeより)
作用と効果
https://www.qlife.jp/meds/rx8945.html
アレルギーを起こす物質(ヒスタミン)の働きをおさえ、アレルギーやその症状(くしゃみ、鼻水、鼻づまり、湿疹、かゆみなど)を改善します。
通常、じんま疹、湿疹・皮膚炎、痒疹、皮膚そう痒症、アレルギー性鼻炎の治療に用いられます。 (QLifeより)
作用と効果
https://www.qlife.jp/meds/rx43006.html
ヒスタミンH1受容体拮抗作用を有します。スギ花粉症などの季節性アレルギー性鼻炎、ダニやハウスダストで起こる通年性アレルギー性鼻炎によるくしゃみ・鼻みず・鼻づまりの鼻症状、じんましんの症状、また湿疹・皮膚炎(虫刺されなど)皮膚そうよう症など皮膚のかゆみを改善します。
通常、アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚疾患(湿疹・皮膚炎、皮膚そうよう症)に伴う皮膚のかゆみの治療に用いられます。 (QLifeより)
作用と効果
https://www.qlife.jp/meds/rx44436.html
ヒスタミンH1受容体拮抗作用に加え、炎症に関与する血小板活性化因子(PAF)受容体への拮抗作用により、皮膚や鼻のアレルギー症状を抑えます。
通常、アレルギー性鼻炎、じんましん、皮膚疾患(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症)に伴うかゆみの治療に用いられます。 (QLifeより)
以前はまだ、時々思い出したように蕁麻疹が出る感じで、あちこち蚊に刺されたような部分的な腫れと痒みくらいだったのですが、2019年頃からの、飲み薬をいろいろ変えている頃には、毎日夕方から夜になると、蕁麻疹がぶぁーっと広がるようになってきています。
急性蕁麻疹のように、全身に一気に出るというほどではないのだけど、例えば両膝の裏とか二の腕とか、部分的ですが結構、蕁麻疹の出る面積は広くなっていましたね。
そうそう、ルバフィンを飲んでいた頃は、合わせて漢方薬も一緒に処方してもらうようになってました。
作用と効果
https://www.qlife.jp/meds/rx9248.html
嘔吐、じんましん、二日酔のむかつき、むくみの治療に使用されます。
通常、のどが渇いて、尿が少ない人に用いられます。 (QLifeより)
また、この頃のおくすり手帳には、再び塗り薬のレスタミンコーワクリームを処方してもらってますね。
だんだん毎日の痒みでイライラがたまってきた頃で、気休めの塗り薬でも欲しくなってたんでしょうか。
慢性蕁麻疹の治験に参加 2020年
2020年になると、さらに慢性蕁麻疹はひどくなっていき、いろいろネットで検索しまくってたんでしょうね。
ある時、慢性蕁麻疹の治験があるのを見つけ、参加の条件にも当てはまっていたので、参加してみようと応募しました。
コロナの影響で、一旦は治験の開始が延期になったものの、2020年の7月から治験に参加出来ることになったんです。
最初はこれまで飲んでいたルパフィンと併用して治験薬を服用し、その後は治験薬だけを朝晩と1日2回飲むというものです。
治験って何を飲まされるのかわからないのでちょっと怖い、でもあわよくば、慢性蕁麻疹が治るかもしれない。
おまけに、毎月血液検査や尿検査もしてくれて、体調の変化もちゃんとチェックしてくれるわけだから安全だろうし、負担軽減費という名の報酬も毎月もらえる!
これで、もし慢性蕁麻疹が完治出来ればウハウハだぁ~!などと、能天気に期待しての参加でした。
守秘義務があり、薬の内容は書けません。
てか、教えてもらってません。
人によって、プラセボ薬の可能性もあるとのことでしたが、治験終了後に聞いたら、私はプラセボではなかったと教えてもらいました。
最初、3か月の予定の治験参加でしたが、この治験薬、最初はとても良く効いたんです。
7月下旬から始まったのですが、その年の夏は、久しぶりに痒みから解放されていて、ストレスなく、気持ちよく過ごせていた夏でしたね。
ところが、10月半ばからなぜかじわじわと蕁麻疹が出てきて、薬が効かず、そんな時に一旦治験の期間が終了。
そして、治験薬を飲むのをやめたところ、10月末頃に、一気に噴き出すように強烈に蕁麻疹が出てしまいました。
熱まで出てしまい、一瞬コロナか?とも思いましたが、解熱剤ですぐに熱は下がり、コロナらしき症状もまったくまなかったので、単に急激に蕁麻疹が出たため?の熱だったようです。
とにかく、あの時の蕁麻疹はひどかった。
その時に処方してもらった薬がこちら。
作用と効果
https://www.qlife.jp/meds/rx12843.html
出血やアレルギーに関連するプラスミン(線溶酵素)の機能を抑えることで、出血を止め、アレルギー反応や炎症反応を抑えます。
通常、全身性または局所の線溶亢進関与が考えられる出血、湿疹・じん麻疹・薬疹・中毒疹、扁桃炎・咽喉頭炎、口内炎などに伴う各種症状に用いられます。 (QLifeより)
作用と効果
https://www.qlife.jp/meds/rx12242.html
ステロイド外用剤で、抗炎症作用や抗アレルギー作用により、発赤、はれ、かゆみなどの症状を改善します。
通常、湿疹・皮膚炎や乾癬、円形脱毛症などの治療に用いられます。 (QLifeより)
このデルモベートですが、クリームの他に、デルモベートスカルプローションも一緒に処方してもらっています。
これはこの時、なんと頭の中にまで蕁麻疹のブツブツが出来て、モーレツに痒ぃ~~状態だったのです。
頭皮にまでステロイド…。(怖)
ちなみにこのデルモベート、ステロイドの強さとしては、一番強力なランクのようです。
本来、蕁麻疹は、痒みや腫れは数時間もすれば、引いていくものなので、蕁麻疹にステロイドは使わないんじゃないかと思うんですが、もはやこの時の私は、掻き過ぎて時間が経っても痒みや腫れが引いてくれない、湿疹状態にまでなっていたのです。
背中なんかも、掻き過ぎたためか、肌の色が浅黒くなってしまっていました。
肌の状態がかなり悪いということで、ビフロキシン配合錠という、ビタミン剤も処方されました。
作用と効果
https://www.qlife.jp/meds/rx18427.html
ビタミンB2、B6の配合剤です。
通常、ビタミンB2、B6欠乏または代謝障害が関与すると思われる湿疹、皮膚炎群、口唇炎・口角炎・口内炎などの治療に用いられます。
とにかく、蕁麻疹の治験薬をパッとやめた時のぶり返しがすごかった。
その後、治験の延長の話があったので、続けて治験薬を飲んでみることにしたのですが、やっぱり最初の頃の効きの良さはなく、年末年始頃には、蕁麻疹の出方や痒みもピークになっていました。
冬の乾燥の時期も重なったためか、皮膚がカサカサして、蕁麻疹の痒みに加えて、皮膚のバリア機能もなくなっていたのか、肌の掻きこわしがひどく、アトピーのような状態に。
毎日ステロイドも塗りまくっていたので、なんとかピーク時の痒みはだんだんと収まってきました。
年が明けてしばらく経った頃、ステロイドの量はだんだん減ってきたものの、いつまでもステロイドを塗ってるのも良くないよな…と、ここでようやく、私の意識が変化。
塗り薬や飲み薬の対症療法ではなく、根本的に慢性蕁麻疹を治さないといけない!という気持ちがムクムクと湧いてきて、治験薬も、普通の皮膚科通いもやめることを決意したのです。
薬に頼らない治療へ 2021年
この頃、私の慢性蕁麻疹の原因はいったい何なのか?何を食べたら良くて、何を食べたらダメなのか?
本気で知りたいと強く思うようになりました。
きっと腸内環境が良くないんだろうなというところから、いろいろ本を読み、リーキーガットやSIBOなど、おそらくアレルギーの原因であろう、これらのワードについて調べるようになりました。
そして、今年(2021年)3月頃から、動物性を摂らない食事や数日間のファスティング(断食)を取り入れる自然療法的なクリニックにしばらく通ったのですが、このクリニックについては、結局のところ、自分にはちょっと合わなかったと思うので、詳しく書きません。
ただ、ファスティングについては、今勉強している分子栄養学でもたびたび取り上げられているので、またきちんとまとめて記事にしたいと思いますが、とにかくプロフィールにも書いたとおり、月に1度のファスティングを3回したところで、げっそり痩せてしまい、その影響かどうかわかりませんが、その直後に耳の病気にもなってしまったので、少なくとも私にはファスティングは合わなかったようです。
やはり、自分の体がどうなっているのか、きちんと検査して調べようと思い、そこでようやく今の栄養療法のクリニックにたどり着いたというわけです。
蕁麻疹の飲み薬は再開そして栄養療法へ 2021年
今の、栄養療法のクリニックに通い始めたのが、今年6月。
いくつかの検査の結果、私に足りない栄養素が何なのかを知り、検査結果が出た7月下旬から、数種類の医療用サプリメントを服用する栄養療法が始まりました。
そして、栄養療法では、別に西洋医学の薬の服用を否定しているわけではないので、医療用サプリメントを摂りながらも、並行して蕁麻疹の薬は飲んで良いとのことでした。
それで今は、ベポタスチンベシルという薬をクリニックで処方され、飲んでいます。
作用と効果
https://www.qlife.jp/meds/rx44530.html
アレルギー症状の原因となる、体内のヒスタミンなどの生成や働きを抑え、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの鼻炎症状や皮膚のかゆみを改善します。
通常、アレルギー性鼻炎、じんましん、皮膚疾患に伴うかゆみの治療に用いられます。 (QLifeより)
今、2021年10月現在、栄養療法が始まって3か月め、このベポタスチンベシルの薬を1日2回飲んでいますが、なんと 蕁麻疹は、ほぼ出なくなりました!
再びアレルギーの薬を飲むようになったから蕁麻疹が抑えられてるというところももちろんあると思いますが、蕁麻疹が一番ひどかった時には、飲み薬を飲んでるのに、その上一番強いステロイドまで塗っているのに、毎日のように蕁麻疹が出ていたんですよね。
それから思うと、状況は随分良くなってきてるのは確かです。
全身の強い痒みでイライラも最高潮だったあの頃から比べると、まるですっかり治ったか?と思うほどの改善ぶりなのです。
一時、掻き過ぎた部分が浅黒くなっていた肌も、キレイに元に戻りました。
でも、そろそろいいかな~と、今の飲み薬を1日2回から1回に減らしてみると、数日経った頃から、少~しじわじわとごく一部分ですが、やっぱり蕁麻疹が出てくるので、今のところはきっちり1日2回の服用にしています。
この飲み薬が手放せて、蕁麻疹が全く出なくなれば、慢性蕁麻疹完治しましたぁ~!!
って言えるんですけどね。
でも、栄養療法を始めて3か月めで、予想していたよりも早く明るい光が見えてきた気がして、手ごたえも感じています。
今はこういった状況です。
また今後も、慢性蕁麻疹の経過について、書いていきたいと思います。