蕁麻疹と歯の関係

銀歯1本、アマルガム除去してきました。

昨日11月25日、歯にアマルガムの詰め物がある3本のうち、1本めのアマルガム除去に行ってきました。

前回、初診の際の様子と、アマルガムについてはこちらに載せています。

慢性蕁麻疹と銀歯について 口の中に、銀歯はありませんでしょうか? 私は正直、口の中銀歯だらけです。 一見、慢性蕁麻疹と銀歯って、どんな関係があるんだ...

いよいよ1本めのアマルガム除去。

春に突発性難聴になって以来、真上を向いて寝る、あるいは体を起こしたりすると強いめまいがするため、歯医者さんに行くのを渋っていた私。

それでもなんとか我慢出来るほどに落ち着いたのを機に、アマルガム除去の予約をし、昨日行ってきました。

ちなみに、アマルガム除去は、栄養療法をやる上で、かなり重要事項。

せっかく頑張って、慢性蕁麻疹を治すために栄養療法をやっていても、体内の重金属の蓄積が、栄養療法の効果をさまたげるとさえ言われているんですね。

実際のところ、前日、24日に行ったクリニックでのミネラル&重金属検査でも、6月にした検査からほとんど変化がなく、相変わらず銀や水銀、ニッケル、鉛などの重金属の蓄積が多かった私。

有害な重金属が体内にあっても、通常は体の解毒機能によって、排出されるものなのですが、私の場合、消化能力とともに、解毒能力も低い状態なんだそう。

なので、ひとつずつ悪い要因をつぶしていかないといけないなというところですね。

その悪い要因のひとつがアマルガム。

私は、口の中に3か所アマルガムの詰め物があるそうなので、まずは昨日、1本目の処置。

口の中の画像で失礼します。
今回は奥の歯のアマルガム除去。次回、手前の2本を除去します。

ちなみに、写真にある真ん中の全身キラッキラの銀歯はパラジウム合金で、アマルガムの銀歯ではないとのこと。

とにかく患者である私も、そして治療してくれる先生も、水銀を吸い込まないようにするため、お互い物々しいいでたちで行うと事前に聞いていて、もぉ~、ド緊張!

水銀の曝露を出来るだけ防ぐためにすること

物々しいいでたちというのは、患者である私は、全身をカバーで覆い、治療する歯だけを見える状態にして、その歯以外は、ラバーダムと言われる薄い膜みたいなものを口の中に入れられ、口の周りに粘着テープ?で固定。
(自分で見えないので、一部は想像ですが。)

また、普通の口にするマスクを、目に当てて、目を隠すように装着。

とにかく、削ったアマルガムの金属を体内に入れないようにという措置です。

そして、先生も使い捨ての白衣を着て、マスクなどもしっかりされるそう。

見てないけど。

そうそう、こんな物々しい格好になる前に、水銀が体内に入った場合、排出するための活性炭サプリメントを1カプセル飲みました。

それから、事前に血圧を測ったり、パルスオキシメーターも。

緊張のあまり、血圧がバク上がりしてるんじゃないかと心配しましたが、「上が128ですから、普通ですよ。」とスタッフの方が安心させてくださいました。

そーね、普段上が100前後と血圧低めな私だから、普段より少し上がったくらいかな。

200くらいまで上がってんじゃないかと思いましたが、大丈夫でした。

そして、施術中は高濃度ビタミンCの点滴をしながらするそうで、腕に針を刺して点滴セット完了。

この状態で、アマルガム除去が始まりました。

治療中の様子は

今回、アマルガムを除去するのは、左下の一番奥の歯1本だけ。

歯の詰め物を削り取るので、当然歯に麻酔をします。

先生は、「ゆっくり少しずつ入れていきますからね。」と言われてましたが、麻酔を始めた直後から、心臓が急にバクバク!

動悸がかなりしてきて、息苦しくなったので、「なんか、ヤバ!」と怖くなり、手を上げてしまいました。

そしたら、「もう少しゆっくりしますね。動悸すると思いますけど大丈夫ですよ。」と言われ、その後、だんだんと息苦しさもおさまってきました。

アマルガムの除去って、普通の歯の治療と違うのが、10秒間だけ私が息を止めて、その間に先生が削るという、水銀の蒸気を吸い込まないようにするための独特の方法。

先生が、「はい、大きく息を吸って。」「はい、止めて。」「1、2、3…」と先生が10数えながら、その間にガーッと削る、で、しばらく休む。

施術中は、水銀の蒸気を吸引しながら行うのですが、それに加えさらに、削っている間に吸い込まないように息を止めておくということなんですね。

「千と千尋の神隠し」の、千尋が息を止めて橋を渡るときの気分でしたわ。

それを何回か繰り返して、「はい、キレイに取れましたよ。」とアマルガム除去終了。

ああ、良かった。

何事もなく終わった…と、ほーっとひと息。

やれやれ。

めまいも、なんとか大丈夫でした。

最初にうがいをする時など、寝たり起きたりするとやっぱり強いめまいがしてたので、しばらくめまいがおさまるまで待っていただいたりと、手のかかる患者でなんだか申し訳なかったです。

さて、アマルガムが除去された歯は、がっぽりと穴が空いた状態ですが、型取りをしてから、仮の詰め物をしていただき、今日の治療は終了。

2週間後に、セラミックの詰め物が入るのと同時に、残りの2本のアマルガム除去を行います。

そして、そのまた2週間後に、セラミックの詰め物を入れて全て完了という段取りです。

今日一番痛かったのは…

実は、今日一番痛い思いをしたのは、歯のアマルガムを削る時でなく、歯の麻酔をする時でもなく、ビタミンC点滴の針がずれた時でした。

まだ、全身カバーをかけられる前、右腕のちょうどひじの内側の血管に、点滴の針を刺した状態の時、ちょっと私が腕を動かしてしまったんですね。

右腕は動かさないよう言われていたのに、つい何気なく。

ちょっと少し腕を曲げたような状態にしてしまった時に、急に針を刺していた部分に痛みが。

最初は我慢しようとしてたんですが、みるみるうちに激痛に変わり、痛いのなんのって。

「すみません、ちょっと腕が痛くて…。」と訴えたところ、「針がずれてしまったみたいですね。」と言って、針を抜いてくれたんですね。

点滴はあと2~3分くらい残っていたようですが、これでやめときますねと。

ちょっと損した気分になりましたが、それよりもだんだん腕の痛みはさらに増していき、針が腕に残ってるんじゃないかと思うくらいの激痛。

あったかいカイロを持ってきてくれて、腕に当ててもらったところ、ようやく痛みは引いていきましたが、あとで、先生が「ビタミンCの点滴って漏れると痛いんですよ。」とおっしゃってました。

なるほど。そういうものなのね。
覚えときます。

歯の治療とは関係ないところで、予想もしなかった痛みを味わってしまいました。

腕を動かすなという言いつけを守らなかった私が悪いんですけどね。

歯の治療に関しては、ほとんど痛みはなかったです。

「しばらく歯が過敏になってますので、痛むかもしれませんが…。」と言われましたが、家に帰ってからも、特に痛くはなりませんでした。

アマルガム除去の費用

アマルガム除去の費用ですが、1本27500円とのことでした。

そして形成料として、4400円。

なので、今日は合計31900円かかりました。

そして、次回、セラミックの材質で出来た白い詰め物を入れるのですが、これがなんと55000円!

ひーっ、たっかいわぁ。

あと残り2本あるので、3本のアマルガム除去で、トータル25万円弱。

まったく今年は、羽が生えたお金がものすごい勢いで飛んでいってます。

なけなしの貯金が、雪崩のようにくずれていってるこのトホホな状態。

老後の資金がありませーん!って、私のことです。(泣)

パラジウム合金の銀歯も安心出来ない

今回の歯のアマルガム除去は、正式名称は「歯科用水銀アマルガム」というそうですが、歯のかぶせものによく使われる素材として、パラジウム合金というものもあります。

私の歯にも、キラッキラに輝く銀歯がいくつもあるんですが、これがパラジウム合金らしいです。
(アマルガムの方は、黒っぽい色をしています。)

アマルガムだけが悪くて、パラジウムは大丈夫というわけではなく、パラジウムもまた、いろいろな金属を含んでいて、金属アレルギーを起こしやすいとのことです。

なので、アマルガムを除去して安心!というわけではなく、アマルガムの除去がすべて完了して、その後栄養療法を続けていても、まだ慢性蕁麻疹が完治しないということになれば、他の銀歯も、セラミックなどの非金属のものに変えないといけないのかもしれません。

とにかく、これまでは仕方なかったとして、これから先、歯に詰め物をしたり、入れ歯にするなんて時には、長い目でみたときどうするのが良いのか、よく考える必要がありそうです。